学生フォーミュラとは
学生フォーミュラでは,小型レーシングカーを作って走らせるだけではありません!学生チームが企画・設計・製作・評価を行ったフォーミュラースタイルの小型レーシングカーを持ち寄り,マシンの走行性能だけででなく,コンセプト・設計・コスト審査など『ものづくりにおける総合力』を競い合います.大会に向けての活動の中で,ものづくりの本質やそのプロセスを学びます.また,チーム活動やものづくりの厳しさ,面白さ,喜びも実感でき,文字通りの『ものづくりにおける総合力』を養うことができます.
全日本学生フォーミュラ大会概要
毎年9月初めに,学生たちが1年をかけて企画・設計・製作した小型フォーミュラカーと共に静岡県小笠総合運動公園 エコパに集結します.5日間の大会ではレギュレーションに則して,車検,静的競技(コスト・プレゼンテーション・デザイン),動的競技(アクセラレーショ ン・スキッドパッド・オートクロス・エンデュランス・効率)があり,各競技の審査結果と計1000点満点の総合順位を競います.
Formula SAEのはじまり
学生フォーミュラ大会は,1981年に教室の中では優秀なエンジニアが育たないことにいち早く気づいた米国が『ものづくりによる実践的な学生教育プログラム』として Formula SAE(SAE International主催)を開催したことに始まります.現在ではアメリカ以外のイギリス(Formula Student 1998~),オーストラリア(Formula SAE-A 2000~)など,世界各国で開催されています.
全日本学生フォーミュラ大会のはじまり
日本では全国的なものづくりコンテストとして,ソーラーカー大会やロボットコンテストが開催されていましたが,自動車技術分野で活躍を目指す学生にとっては,習得した専門技術を発揮しうる設計コンテストが存在しない状況でした.このような経緯を経て,日本では2003年より「全日本学生フォーミュラ大会 -ものづくり・デザインコンペティション-」が米国のFormula SAEと同様のルールの下で開催されることとなりました.日本大会は2015年度で13回目の開催となり,年々大規模な大会となっております.
学生たちが実際にフォーミュラスタイルのレーシングカーを開発・製作することによって,
ものづくりの本質やそのプロセスを学ぶとともに,チーム活動やものづくりの厳しさ,面白さ,喜びを実感でき,車両のマーケティング,企画・設計・製作,コスト等のものづくりにおける総合力を養うことができます.
このように,学生に対しては自己能力向上の場、企業に対しては将来を担う有能な人材発掘の場を提供する大会となっております.